pure
「コーンでお願いします。」


「はい 只今おつくりしますので


少しお待ちください。」


なれた手つきで銀色のテーブルに


バニラアイスとブルーベリー


ラズベリーをのせた。


銀色の四角いへらで


混ぜ合わせると


真っ白なバニラアイスが


フルーツの果汁で淡い紫色に


色づいた。


ささっとコーンにのせると


「お待たせいたしました。」


店員さんは微笑みながら


ケースの向こう側から


出来たてのジェラードを


手渡してくれた。


「ありがとうございます。」


受け取ると 近くにチェアーに座った。



「うわ~美味しい。」


今まで食べてきたジェラードの概念を


吹き飛ばすほどの風味だった。


食べる直前にフルーツを混ぜるから


生のまま使えるだろう。


ジューシーな果汁が口の中に


広がっていく。



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