pure
新しい担当の人にも


申し訳ないと思っていた。


いつまでも、前任の担当者を


あてにしているなんて


やりづらいだろうなって。






着信:美姫



「は~い。元気?」



「お久しぶり・・・愛子


近々時間とれない?」



「え~何??ランチでもする?」



「愛子の好きそうなお店


見つけたの。



いっしょに行こうよ。」



「何のお店?イタリアン?」


「奇跡の石が置いてあるの」


「 きせきのいし?」


「そう、パワーストーンなの・・・


お願いごとすると


願いが叶うんだって!!


そこにいる店員さんがまた


味があっていい感じなのよ。


マツジュン似で・・・」



いつもより


美姫の声が弾んでいた。



私の第6感がひらめいた。



「あらあら、それは興味あるわね。


奇跡の石も 


マツジュン似の店員さんも・・・


美姫はその店員さんのこと


好きなんでしょう?」



「そんなこと・・・・ない・・


と・・・思う。」


「私には隠せないわよ。美姫から


ハートのオーラが出てる。」


スケジュールを


急いで確認する。


「明日 明日の午後ならOK


凄い楽しみなんだけど・・・」


「それまではお仕事でしょう?」


「そうね。」


「じゃあ1時に


アンジュにお迎えにあがります。」








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