pure
 居酒屋


駅前のその店は


自社の農園で育てた野菜を


使用していて


とてもおいしい。


仕事を終えて


居酒屋に急ぐと


美姫とシオンが座って


ビールを飲んでいた。



ふたりと会うのは


シオンのお店に行って以来だった。



その後


二人が急接近をして・・・


今は「相思相愛」?だそうだ。


友だち以上 恋人未満・・・



大学のキャンパスで大勢の男の子を


虜にしていた美姫が


再びよみがえったようだった。


ついこの前まで・・・


恋なんて・・・


って言っていた彼女と


同じ人とは思えないほどの


変貌ぶり


まばゆいばかりに輝いていた。


痩せたかも???



「 で 珍しいじゃない。


愛子が相談があるなんて・・・


私だけじゃなく 男子の意見も


必要かなって思って


シオン君を呼び出しておきました。」


「どーも 愛子さん


ビールにする?」


ブラックダイヤの瞳のシオンが


たずねた。


「そうね。とりあえず・・・」


美姫のとなりのイスに座った。


「で~どうしたの?」


美姫は興味シンシン


「実は・・・私最近 変なの・・・


大阪にいる克己君のことが


気になってしまって・・・


気がつくと考えているんでよね。


今 何しているのかなって」


「本気モード突入だね。


私は最初からそうじゃないかと


思っていたけど・・・


で   告ったの?」


「そんなことするわけないじゃない。」



「愛子さん もっと自分の気持ちに


素直になったほうがいいですよ。」


シオンが焼き鳥を片手に言った。


「でも そんな勇気ないし


だいいち急に告白なんてしたら


引くって・・・


せっかく仲良しなのに


ギクシャクしたくないな・・・


って思う。」




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