pure
もう 私だって必死だったんだから


心の中でつぶやいた。



「で~その後の展開は?」


「電話はしているけど・・・


まるで何もなかったかのよう・・


ううん、もしかしたら


優しくなったかも・・・


イヤだったらイヤって


態度に現れるだろうから


一応 愛子ちゃんの恋ごころは


受け止めてもらったのかなと


思ってる。」



「・・・もう~


告ってそのまま?」


「そのままっていうか・・・」


「そんなんじゃだめだよ!!


もう本当に・・・


自分がどう思っているのか


きちんと言葉で伝えなくちゃ」


「だから、好きって・・・」


「こっちの気持ちなんて


半分も伝わっていないね。」


「・・・」


「人間の思いはね。


きちんと目を見て話をして


やっと100%伝わるか


どうかってとこなの。


電話で・・・せいぜい伝わるのは


70% ずっと会っていないで・・・


しかも遠くに離れていて・・・」


「でも、好きって言ったし・・・」


「好きにもいろいろあるでしょう?


人間として好きなのか?


それとも一人の男として


好きなのか?」


「それは そうだけど・・・」



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