pure
「まあまあ 美姫はハンターだからね。


ねらった獲物は外さない。


だものね。


私は会いに行くだけで


人生ひっくり返すほどの


勇気が必要だったの。


会えただけで充分楽しかった。」



「そうなのよね。


愛子は昔からそうだった。


恋愛に関して消極的。っていうか


妙に冷めてる。


大阪まで飛んでいっただけで


よしとするか。


でもさ、いつもそばで見てて


思うんだけど、本気で人を


好きになったことある??」



「あると思う・・・たぶん


少なくとも、今回は・・・」



「まあ今までの愛子の


恋愛パターンから比べれば、


ずいぶんがんばっていると


思うけど・・・


でもやっぱりテンポが


ずれちゃってるよ。


打った音が響いていない。


見ていて歯がゆい。」







< 156 / 173 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop