pure
見えなかったことが


見えてきた。



「そうだよね。


稲葉君の意見に賛成。


皆さんの前で私


お話できるかしら?・・・」



「ゼッタイできますよ。



愛子さんがお話してくれるので


あれば、社長さんだけでなく


奥様や会社の女性スタッフも


ご案内しようと思っているんです。


今までの経験をそのまま


話していただければ


それでいいんです。


お願いします。」



「うん。やってみます。」



「ではでは、


冬のキャンペーン戦略について・・・」


打ち合わせが済んで


稲葉君は会社に帰っていった。


窓の外に見える空が


オレンジ色に染まった夕焼けに


ピンクとパープルのマーブルな模様が


描かれていた。


「こんなにキレイな夕焼け


みたの初めて・・・」


日が沈んで真っ暗になるまで


窓の外を眺めていた。


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