pure
「好きなのだから


やってみればいいじゃない?」






From:森下愛子


「こんにちは!


今、電話OKですか?」



着信:上野克己


「どうしたんですか?」



「叔母が倒れて・・・」



「え?いつですか?」


「1月1日」


「容態は?」


「回復に向かっているわ」


「それは良かったですね。


びっくりしました。」


「ちょっと 


克己君に相談があって・・・」



「何???」


「叔母が引退したいから


アンジュを


継いでくれないかっていうの」



「さすが 先見の明がある!!


愛子さんなら適任ですよ」


「無理・・・経営なんて


やったことないし・・・」


「誰だって最初は


初めてなんです。


経営者に大切なことって


なんだと思います?」



「それすら、わからない。」



「成長です。経営者は


日々成長していけるかどうかが


大切なんですよ。


まあボクの勝手な持論だけど。


うちの会社って


代理店って呼び方してますけど


代理店って実は


ひとつの独立した


立派な会社さんなんです。


これまでにも


たくさんの経営者の方の


お手伝いをさせてもらってきて


延びている代理店さんは


いつも成長し


変化していくことを恐れない。


あと、もうひとつは


心の中の変わらない部分を


持っていること。


pureな部分。


愛子さんなら絶対にできます。


ボクも全力で応援しますから


いっしょにがんばりましょうよ!」


「私 できるかな?」


「出来ます。」


「応援してくれる?」


「MAXで応援します。


なんでも聞いてください。」










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