キミがくれた元気
屋上のドアを開けようとドアノブに手を掛けたら・・・

「昨日の・・・返事・・・聞いてもいい?」
「えっ・・・」

佑と輝希の声がした


昨日・・・?

俺はドアを開けずに二人の会話を聞くことにした


「日向佑・・・キミが好きだ」
「ッ・・・」


俺は頭が真っ白になった
輝希が・・・佑のことが好き?!


佑・・・

「ごめんなさい・・・」
「佑・・・」
「あたしッ・・・他に好きな人っ・・・いるから・・・」


佑のその声は泣いていた

佑は・・・今まで一度も泣いたことないのに・・・




いきなりドアが開き、出てきたのは佑だった
やっぱり・・・泣いていた・・・

「っ・・・」

俺にぶつかり、佑は走っていった

< 10 / 13 >

この作品をシェア

pagetop