御曹司が恋したお姫様!?㊤
「美織ちゃん、怒ったらせっかく綺麗なお顔が台無しだよー?」
「もう優梨亜まで!!」
優梨亜もあたしに加勢する。
さらに顔を真っ赤にした美織ちゃん。
…なんかこの画、面白いし。
「美織いるー?」
後ろから声が聞こえる。
聞き覚えのある声………。
「…伊織だ」
美織ちゃんが小さく呟いた。
そう!
この声、伊織さんだ。
優しげなテノールボイス…。
聞いてるだけで心が落ち着く。