御曹司が恋したお姫様!?㊤



「キャー!!!!!
伊織様がいらしたわ!!」

「ということは…、潤様も!?」

「きっとそうですわ!!」



瞬く間に教室の入り口は黒山の人だかり。


女子が群がっていて、通れそうにない。



「あの…、華憐ちゃんたちに用があってきたんだけど………」



その人だかりの向こうから小さな伊織さんの声が聞こえる。


あたしたちに用…?



「…伊織、何の用かしら」

「さぁ………」

「でも、この人だかりじゃ通れそうにないよね…」

「いや、そうでもないわ」



< 118 / 423 >

この作品をシェア

pagetop