御曹司が恋したお姫様!?㊤



優梨亜の弱気な発言に、美織ちゃんがきっぱり言った。



「………ちょっと私についてきて」

「え………ちょ……………、
美織ちゃん!?」



美織ちゃんは女子の群がる入り口の方に近づいていく。


それを慌ててあたしと優梨亜が追った。



「…ちょっと通してくださるかしら?」



美織ちゃんがひとりの生徒に優しく声をかけた。


すると、その生徒は青ざめて、途端に



「みなさま、美織様のお通りですわ!!」



と群がる女子全員に呼びかけた。



< 119 / 423 >

この作品をシェア

pagetop