御曹司が恋したお姫様!?㊤
3人があたしたちの間に割って入った。
思わず身を乗り出していたことに気づいたあたしは、元のように座り直す。
「城ヶ崎くん…、城ヶ崎さんはそんなつもりじゃないと思うよ」
「あ゙ぁ゙!?」
北条くんの言葉に、睨みを利かせる城ヶ崎潤…。
………ほんと、コイツの性格最低。
「そうよ、潤。
華憐にはちゃんと好きな人がいるんだから」
「………えぇ!?」
美織ちゃんの言葉に驚いたあたしが大声をあげると、人差し指を口元で立てて「しーっ」と小声で言った。