御曹司が恋したお姫様!?㊤
惹かれたって………、
まるでアイツがあたしのこと好きみたいじゃない…。
『…脱線してしまいましたが、もう華憐様のお荷物は城ヶ崎寮に届けてありますので、そのまま寮に向かっていただいて結構です。
私も先回りしておりますので』
「分かりました」
『では、後ほど』
電話が切れた。
このまま向かえばいいんだよね。
城ヶ崎寮に行くのは初めてだけど………。
あたし、そんなに方向音痴じゃないし。
ひとりでも無事たどり着けるはず。