御曹司が恋したお姫様!?㊤
そう言って優しい手つきであたしの髪を撫でた。
ダメよ…。
ダメよ、あたし!!
顔あげちゃダメ!!
「まっ、座れ」
「…は?」
「お前いつまでそこに突っ立ってる気なんだよ。
ほら、ここに座れって」
「えっ?
あっ…えっと…うん………」
潤が指差した通り、隣のソファーに座った。
………いきなり何なの?
今のタイミングでとか、やめてほしいんだけど。
「耳の穴かっぽじって、よーく聞けよ」
「………うん」