御曹司が恋したお姫様!?㊤
「あたし、無意識に寝ぼけて部屋から出たりしますよ?」
『大丈夫。
隣で美織を寝かすようにするから、いざとなれば美織が止めてくれるよ』
「はぁ………」
『それに、いくら寝相が悪くても潤には及ばないと思うけどね』
「…えっ?」
『アイツ、めちゃくちゃ寝相悪いから』
そう言って、またクスッと電話の向こうから小さな笑い声が聞こえた。
潤が寝相悪い?
そんなことないと思うけどな。
昨日、同じ部屋で寝てたけど特に何も起こらなかったし。