御曹司が恋したお姫様!?㊤
こんな世界とは無縁だった。
唯一のお嬢様といえば優梨亜。
唯一あたしを呼び捨てにする男子は駿。
家に帰れば、お母さんやお父さん、それに梨華がいる。
そんな日常だったはず。
『華憐………』
「ん?」
『後悔してるの?』
「えっ………」
意外な言葉だった。
後悔………。
確か、理事長にも言われた。
後悔か………。
確かに普通の日常も捨てがたい。
…だけど………、
「…してない。
後悔は、してないよ」