御曹司が恋したお姫様!?㊤



「ちょ………!?
離せよ、伊織っ!!
オレは華憐に用が………」

「華憐ちゃんも次の授業の用意で忙しいってさー」



…めちゃくちゃテキトーに誤魔化しながら、半ば強引にズルズル潤を教室まで引っ張っていってくれた。



「面白くありませんわ…」

「伊織様、どうなさったのかしら?」

「様子が変でしたわ…」

「…きっと城ヶ崎さん関係ですわ」

「どこまで仲がよろしければ、気がお済みになるのかしら。
城ヶ崎さんは」



…さっきはあれだけ鈍感だったくせに。



< 287 / 423 >

この作品をシェア

pagetop