御曹司が恋したお姫様!?㊤



すっかりふてくされたあたしを、半ば強引に引っ張りながら、美織ちゃんと優梨亜と教室を出た。



「校門前に本家からの迎えがきているはずだから、私たちは先に校舎を出ましょ」

「伊織さんは?」

「伊織なら、後からすぐに追いかけてくるはずだから」

「だったら、あたしも美織ちゃんや華憐とは校門でバイバイになるね」

「優梨亜まで!?」

「あたしも実家から迎えがきてるから」

「…北条くんは?」

「司くんも後から北条家の車で追いかけてくるはず」



< 304 / 423 >

この作品をシェア

pagetop