御曹司が恋したお姫様!?㊤
実の母親に、そこまで嫌われていたことを思い知らされたら………。
そう考えると、あまりキツイことは言えなかった。
「じゃあ、また明日ね」
「…うん」
「そんな泣きそうな顔しないでよ」
「泣きそうなんだから仕方ないじゃん………」
「また明日会えるじゃない」
「会えるけど………、ここから寮までが………」
「大丈夫よ。
潤についてきてもらえば」
「だから、潤は………」
「はいはい。
頑張りなさい。
もし何かあれば、電話して。
すぐに駆けつけるから」