御曹司が恋したお姫様!?㊤
「………なっ!?」
「怖かったよぉ………」
いきなりのあたしの行動に、潤も戸惑っている様子だった。
それでも、あたしはそんなことお構いなしに泣きじゃくった。
「…あたし………、暗いのダメで………、
ひとりじゃ…歩けなくて………
今日…優梨亜も美織ちゃんも………いないから………」
潤は泣きながら訳を説明するあたしの背中をさすりながら、黙って聞いていた。
「寮に帰っても、お前がいねぇから探したんだぞ」
「ごめん………」