御曹司が恋したお姫様!?㊤
これにベールがついていたら、もうウェディングドレスだよ。
「今から髪をセットしますね」
「あっ、はい。
よろしくお願いします…」
もう着付けてもらう時から緊張しっぱなしだった。
こんな高そうなもの、身につけたの初めてだし………。
イスに座ってセットしてもらっている間にも、鏡に映る自分はまた変身していた。
胸の辺までなんとなく無造作に伸ばしていた髪が、今では艶がある綺麗な黒髪になっていた。
それがまた綺麗に巻かれ、ふわふわと顔の下で揺れている。