御曹司が恋したお姫様!?㊤
「いかがでしょうか?」
「うわぁ………」
30分も立たないうちに、綺麗にカールした巻き髪が完成していた。
あたしの要望通り、輪郭が強調されないヘアスタイルにされている。
「ありがとうございます!!」
「いえいえ、これが私どもの務めでございますから。
それと、潤お坊っちゃまからこちらをお預かりしております」
そう言うと、傍らにあった少し大きめのジュエリーボックスをあたしに差し出した。
「これを…、潤があたしに?」
「はい」