御曹司が恋したお姫様!?㊤
第3話
「………はぁ…」
「…お前朝から溜め息ばっかついてんじゃねぇよ」
その声に、あたしは伏せていた顔を少しあげて視線を移す。
声の主を見たあたしは──…
「………はぁ…」
やっぱり溜め息が堪えることはなかった。
「…テメェ、なにオレ様の顔拝ませてやったのに溜め息なんかついてんだ?」
声で分かる。
若干震えてる。
また怒ってんだ………。
「誰も拝ませてもらいたくて見たんじゃないわよ…」
「なんだと!?
コラァァアァァ!!!!!!!!!!」