御曹司が恋したお姫様!?㊤
「げっ!!
ドカンに逃げるなんて卑怯だぁぁぁぁぁ!!!!!」
「お前ごときがオレ様に勝とうなんざ百万光年早いんだよ」
「ふんぬ────っっ!!!!!
ムカつくっっ!!!!!!!!!!」
…そもそも。
気をまぎらわすために、ゲームなんて提案したあたしがバカだった。
「華憐お嬢様」
「はい?」
電話を持って葉山さんがやってきた。
「小鳥遊家からお電話でございます」
「小鳥遊家から………!?」
一気に場の空気が変わった。