御曹司が恋したお姫様!?㊤
…と、そんな妄想をしていたら校門到着。
「………完全に閉ざされてるし」
鉄格子はガチンと噛み合って、いくら動かそうと動く気配は全くない。
「…仕方ないね。
あのお方に頼もう」
そう言って、あたしは携帯をポケットから取り出した。
そして、“あのお方”にSOSメールを送る。
━━…数分後。
「バカっ!!!
はい、早く入って!!!」
“あのお方”が校門の鍵を開けて中へ入れてくれた。