恋*時雨*
プロローグ
「行ってきまーす」

私の名前は福士 音流。

「音流ちゃん待ってぇ!!」

そう言って後を追っているのは私の双子の妹福士 流璃。

「流璃~!!早く来いよ~!!」
そう言っているのは福士 馨。

「はぁ、朝からうるさい」

1人冷静なのは福士 戒。
戒兄と馨兄は双子なんだ。
「「待って~!!」」

流璃と一緒に走っているのは私達の妹と弟福士 亜海と福士 彰。

そう、うちの兄妹は皆双子なんだ。

お父様は大企業の社長さんで、お母様は、日本一のトップモデル。

戒兄は秀才学園の生徒会長兼サッカー部で、馨兄はサッカー部兼バスケ部兼モデル兼アイドル。

私は、生徒会の副会長兼吹奏楽部で、流璃は生徒会書記兼美術部。

亜海は吹奏楽部兼読者モデルで、彰はサッカー部兼バスケ部兼ダンサー。

そんなコトもあってうちの家族は有名だ。

ーーーーーーーーーーーー
「もうッ!!!音流ちゃん達行くの早過ぎ!!!」

流璃が息切れをしながら言った。

そんな流璃を見た戒兄が流璃の顔に近づいて言った。
「俺が起こしてやろーか??」
流璃は顔を真っ赤にしていた。

そんな流璃を見て、私の隣を歩いていた馨兄が怒った。

「戒!!流璃を苛めるなょ!!」
「そうだよ戒兄!!!流璃姉を苛めるなょ!!!」

馨兄に便乗して彰も言った。

つまり、馨兄と彰は流璃のコトが大好きなの

流璃は戒兄のコトが好きなんだけどねッ

私達兄妹はいつもこんな感じで登校している。


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