恋*時雨*


戒Side


ガチャ…

生徒会室に一人で居るとドアが開いた。

こんな時間に誰だ…

開いた方を見るとそこには音流の姿があった。

「戒兄ッ!!
ごめんなさい邪魔ですか…??」

音流はいつも俺達家族にも敬語で話す。

俺はそんな音流を可愛いと思う。

だけど同じ家族なのに敬語を使われるのは少しムカつく。

「音流か…別に邪魔してないぞ」

「本当ですか??スミマセンクラスに居ると皆が来てしまうので…」

「気にしてない
それより、こっち来て」

俺は音流を苛めたくなった。

真面目で綺麗で完璧な音流の、ダメな所を見つけたくなった。

「分かりました」

音流は素直に俺の横まで来た。

「目ぇ閉じて」

「あ、はい」

音流は俺達兄貴の言うコトをちゃんと聞く。

馨はそんな音流を何度騙したことか

でも音流は天然だから何回同じコトをされても、騙される。

チュッ

俺は音流の唇を奪った。

「ふぇ??戒兄??」

音流は状況が掴めないようだった。

「音流のファーストキス奪っちゃった」

俺はペロッと舌を出した。
俺の好きなやつは音流だ…
音流以外考えられない…

そんなコトを思っていた。
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