甘い甘い甘えんぼ
「いいのッ!あんたらほど甘くないから」
『は?!意味わかんないし。』
ってか、もし私らが甘いんだとしてもそれにはかなわないって!
チョコレート嫌いのの私にはかなりキツそう。
「いいな〜、りんごは。私の彼氏なんて絶対そんなこて言ってくれないよ?」
『えっ、そうなの?』
「うん。素直でいいね」
『うっ、うん。』
そうなんだ…。
そういうヒトもいるのか。でも、もしタツヤが普通に好きとか言ってくれなかったら私、不安で死んじゃうかもしれない。
『不安じゃないの?』
「うーん…不安だよ?不安だけどあいつ、優しいときもあるんだ。だから、そういうとき、愛されてるなって実感できるの。」
『へぇ〜』
そっか。美絵もその人のことすっごくスキなんだ。
いつもと違う女の子の顔してる美絵を本当に可愛いとおもった。
『その人の写真ないの?』
「あっ、あるよ!ってか、あんたも知ってる人だから。」
『えっ、だれー?』
誰だろう。すっごく気になる!知ってる人かぁ。よけいに気になるなぁ〜!!
ゴソゴソと鞄をあさって携帯を取り出した美絵。
『はい、これ』
わくわくしながら携帯の画面を見た。
『は…………?』
なんで、タツヤ??
うそ…。
ってこては、タツヤが浮気??しかも私の大親友と?
「格好いいでしょ〜?」
なんで………??