【コメコン2】国家組織に立ち向かえ~他二編



「あっ!コブちゃん、あたしも好き~♪『スケーターボーイ』最高だよね♪」


隣にいたひろきが、アヴリルのヒット曲を引き合いに出して、子豚に賛同したが



(…誰だよそれ…?)



シチローは“アヴリル”の事を知らなかった。



「あっ!もしかして、シチロー知らないんじゃないの~♪」


「そ、その位知ってるさ!今、人気絶頂の外人だろ?」


とりあえず、そう言って誤魔化すシチロー。


確かに、アヴリルなんて日本人でない事位は判るが、肝心な事……アヴリルが女性である事すら、シチローには分かっていなかったのだ。


(まぁいいさ…そんなに有名人なら、新田君が知ってるだろう……)



とにかく、この貴重な情報を新田に伝えるべく、シチローはその夜、再び新田を居酒屋へと呼び出した。



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