【コメコン2】国家組織に立ち向かえ~他二編
「…………………」
子豚は、数秒間シチローの顔を無表情で見つめていた。
しかし、その後に、その顔を満面の笑みに変え、新田の方へと駆け寄って行ったのだ。
「キャア~~~♪
新田く~~~~ん♪」
「子豚さぁぁぁ~~ん♪」
隣にいた、てぃーだとひろきが驚いたように顔を見合わせた。
「まさか、コブちゃん………」
「な訳ないでしょ!」
ガッシイィィーーン!
「ハウッ!」
往年の最強プロレスラー、スタンハンセンも真っ青の、子豚のラリアートが新田の喉元にめり込む!
そして、スケートボードから転げ落ち、仰向けに伸びている新田の上に子豚が乗った。
「ひろき!カウント!」
「ワン!ツー!スリー!勝者、コブちゃん♪」
新田の愛の告白は、子豚の一発のラリアートによって、脆くも崩れ去ってしまった。
そして、その原因を作った張本人シチローは、呟くのだった。
「う~ん……完璧だと思ったのになぁ……
やはり、男は外見より中身なんだな……」
おしまい♪
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