【コメコン2】国家組織に立ち向かえ~他二編
【その弐】子豚のラブロマンス
「ねぇ、お願いしますよ~シチローさん♪」
「お願いしますよって……キミ、本気で言ってるの?」
ここは、新宿のとある居酒屋。シチローは、知り合いの情報屋である25歳の青年『新田 晃(にった あきら)』という男と二人で飲んでいたのだが、突然この新田に、個人的な相談を持ちかけられてしまった。
「だって、今フリーですよね?彼女」
「確かに、彼氏がいるって話は聞いた事が無いけど……」
「だったら問題無いじゃないですか♪是非、上司のシチローさんの力で、仲を取り持って下さいよ♪」
つまり、そういう事である。
「しかし……よりによって、コブちゃんに惚れるなんて……新田君も変わってるね」
「何言ってんですかっ!子豚さんの、あのチャーミングで大らかな性格、サイコーじゃないですか!」
「まぁ…………大らか過ぎなのもね……」
同じ頃『森永探偵事務所』では……
「ヘックショイ!」
「あれ、コブちゃん、風邪?」
「フッフッフ…きっと、どこかのイケメンが私の事を噂してるんだわ♪」
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