いちごみるく




突然眩しい日差しが
入ってきて目が覚める



朝になったのが分かると
もう次の日になっちゃったのかと

愕然とする




…結局気持ちの整理は
つかないままだなぁ






1日ものすごく考えた





よぉ―く考えた




お風呂でも
寝る前も考えたら




なんだかもやもやして
眠れなかった





…寝不足だぁ




目をこすりながら
私は体を起こす




「あれ?


ママ?」





ママが何故か私の部屋にいて

私の部屋のカーテンを開けている






「美衣




目覚まし時計を見て」
ってママが笑顔を浮かべる



「え?時計?」




まだ半分も開いていない
目で私は目覚まし時計を見る





8時か




ん?




私は時計をもう一度見直しして
いっきに目が覚める



「…8時?!



ママなんでもっと
早く起こしてくんないの?!」





「起こしたわよ!
あんたが起きなかったんでしょ!


さっさと用意して行きなさい!!」


ママの怒鳴り声が
家中にワンワン響く





う~



寝不足でおまけに寝坊なんて
最悪だぁ~






私は心の中でぶつぶつ
いいながら急いで
支度をして家をでる





…前だったら
私が寝坊しても



南が待っててくれて
文句を言いながらも
私を自転車の後ろに乗せて
走ってくれたのにな









あの自転車




私が乗った場所に
あの人が乗ったりするのかなぁ…







頭の中にポワンと
2人の姿が浮かんできて





私は慌てて頭から
2人の姿を消す







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