いちごみるく





「え…?!」






私は手に握っていた
いちごみるくを
思わず落とす




足元にピンクの液体が
広がる





…うそ





出来れば聞き間違え
だと思いたい



あるいは夢であって欲しい



驚きと悲しみで
言葉もなくす






事が起こったのは




今からたった
2、3分前の事




私は
真新しいパリパリの制服に



ドキドキしながら
着替えていると




ピンポ―ンと家の
インタ―フォンが鳴って
私はイチゴミルクを片手に
玄関を出る






新しい制服と



ウキウキワクワクした
浮かれた私の気持ち以外は




いつもと
変わらない朝









…でも


今日は違った








それは、








いつも朝迎えに来てくれてる
幼ななじみの南の横
に綺麗な人がいる事









理解出来ずに
固まっていた私に

南が追い討ちをかけるように言う











「美衣



ごめん、今日から
学校一緒に行けない」














…そして今にいたる








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