いちごみるく
「ラブラブってなんだよ」
って南がまたバカに
したように笑う
「ラブラブは
ラブラブだよ!」
ってちょっと頬を
膨らまして言ったら
「うん
絶対行く
彼女とラブラブ
してても」
さっきよりも
ほんのちょっとだけ
真剣な顔で言うから
信用して
本気にしてしまう
南は
自分が何を言ってるか
分かってんのかな
それとも
分かって言ってんのかな…
どっちにしろずるい
彼女がいるのに
私にまで優しくして
期待させるような事を言って
ゆらゆら心を揺らす
「みぃー
そろそろ学校行こうか?」
って南が急に立ち上がる
私はまだここに
南といたかったけど
これ以上
恋愛に振り回されて
学校をさぼったりするのは
余りにも子供っぽくて
バカみたいだから
しょうがなく
小さく頷く
それに
真希ちゃんに心配も
かけたくないし
ママに怒られるのもやだし
だいたい
入学式の次の日に
学校をサボるなんて
きっと次に学校行ったら
もうグループが出来上がってて
私はクラスののけものに
なるに決まってる