いちごみるく
「暗っ」
とぼとぼと歩いていると
いつの間にか
これから私の通う高校の前にいて
中学からの親友の真希に
話かけられる
私の前には心配そうに
覗きこむ親友の真紀
「うぅ~
真紀っ~
もう無理だよぉぉ」
真紀の顔を見たら
私はこらえきれなくなって
真紀にすがるように泣く
「ど
どうしたの?!」
真紀は心配そうに
私を覗きこむ
私は泣いていて
上手くしゃべれない
周りの見た事ない人達が
私達を不思議そうに見ている
真希はちょっと
困った顔をしてる
「とりあえず
新しいクラス見に行こ?
ね?」
と私をなだめて
真希はクラスが張り出されてる
掲示板の前まで
私を連れていく
「あ!
みぃー真希と
おんなじクラス!!」
真希は私を元気づけようと
明るく言ってくれる
「みぃー
新一年生
体育館集合だって」
うんと私は頷いて
真希と体育館に向かう
席についてしばらくすると
式が始まる
「新一年生の皆さん
ご入学おめでとうございます
私はこの日を
心より楽しみにしていました」
とふくよかな体つきの
校長先生が挨拶をするのが
遠くに聞こえる
私も楽しみにしてたんだけどなぁ
最悪な入学式だと思った
…希望に溢れた
季節のはずなのに