Night and Day

-Side 春夜-

屋上。
開放感があって気に入ってる。
昼休みは毎回勝手に作った鍵を使って壱星と屋上に来る。

ねっころがって空を見る俺ら。

「美桜ちゃんってかわいいなぁ~。俺狙っちゃおうかな」

壱星がいきなり変なこと言い出した。

「そんな気ないくせに…よく言うな」

「まぁな~。でもお前美桜ちゃんのこと気になってんじゃん。だから言ってみただけ~」

「ふざけたこと言ってんじゃねぇぞ。ありえねぇ」

俺は鼻で笑いながら立ち上がり柵にもたれ掛かる。


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