特等席
合コン
私は眠い目をこすった。
シャワーを浴びおえた私は、未だにベッドで爆睡している彼に
優しくキスをした。
彼は寝返りをうつだけで起きなかった。
私が服をきていると、彼が目を覚ました。
「あー、やべぇ」
「どーかした?旭」
「わりぃ、雅。オレ今からバイトだったわ…。今日家まで遅れねぇや」
私はクスッと笑った。
「りょ~かい」
私はそう言うと、崩れかけている化粧を整えはじめた。
後ろの方で旭は服を着て、私のバックから携帯を取り出した。
旭はかなりの心配性で束縛者。
そのため、私と会うと必ず携帯のチェックをする。
そのことを友達に言うと決まって
『私、むり~』
と言う。
私も最初はそう思ったけど、そのくらい旭は私のことを気にかけている………
そう思うと、私はとても幸せな気持ちでいっぱいになる。
『雅ってば、変~』(笑)
『優しすぎよ。雅』
『変なプラス思考だなぁ』(笑)
と、言われても私は
『やましいことなんかしてないから、見られてもいいのよぉ!』
そう答える。
化粧を終えると、私は上着をはおった。
「気をつけて帰れよ?」
「うん」
旭は私に携帯を渡すと、シャワーを浴びにいった。
私は、少し寂しさを感じながら旭の家をでた。