キミが居た夏
「まぁ・・良いですわ!皆さん行きますわよ」
夢羽はクルリと後ろを向いて

「赤木くんご機嫌よう莉琉さんもご機嫌よう‥」

と言ってスタスタと去っていった。

最後にもう一度莉琉に睨んで。

暫く沈黙が続いた
最初に口を開いたのは莉琉だった

「あ‥あのね・・・」

喋りかけたら

「莉琉〜っ」

と莉琉を呼ぶ声が後ろから聞こえた。

[あぁっ!もぅ!タイミング悪過ぎっ!!]

莉琉は少しキレていた。

「何ぃ?」

後ろを向くと

莉琉の親友

*篠屋羽都奈(ササヤハツナ)
が居た。

「りぃーちゃん!」

「はーちゃん‥何かな?」

(りぃーちゃん)とは 莉琉のあだ名だ。
(はーちゃん)は羽都奈のあだ名。

昔からそう呼び合っている。

「ありぃ??今お邪魔みたいなのね〜また後でね〜♪」

と言って他のクラスメートの所へ行った。
「はーちゃん〜‥」

この声は羽都奈に聞こえていたのか
(頑張れ)

と口パクで告げた

「加藤さん‥りぃーちゃんって‥‥可愛いあだ名だね」

「へっ?!」

凌輔が笑いをこらえていた
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