【続】恋の坂道発進―2010年ホワイトデー短編―
「来てくれなきゃ、俺が栄養失調で死んじゃう」
「食べたいご飯あったら作りに来る」
「別に、飯が目当てなわけじゃない。なずなに会えないと、寂しいから。来てくれたらそれでいい」
どうしちゃったんだか・・・・・・
卒業するまで待つとか言ってた俺が、ガンガン口説いてるじゃん。
なずなが悪い。
なずなの包容力は、半端ねぇよ。
一緒にいると、包まれるんだよな。
本当は俺が包んでやらなきゃなんないのに。
「塩崎先生と一緒にいると落ち着く。ドキドキするけど、なんだか包まれてる感じがするんだ」
・・・・・・本当に?
このタイミングで?
同じことを考えていたの?