姫が王子で王子が姫で。
♂⇔♀
とある休日、ジュンとマナミとの約束があるから起きろとミオンに叩き起こされ、俺は嫌々ながらも起床した。
“面白いこと”と聞いてワクワクしている様子のミオンとは裏腹に、俺は朝食のパンも食えない状態。
ぜってェマナミの考えてることはロクなことじゃない。
アイツに散々“面白いこと”と評してされてきたことは悪気のない嫌がらせとしか思えない。
悪気がねェっつーのが一番迷惑なんだよコノヤロウ。
「あれ?シオン朝ごはんいらないの?」
椅子から立ち上がった俺に、ミオンが不思議そうに尋ねてくる。
「寝る。」
「え!ダメだよ!今日遊ぶ約束してるじゃん!」
「知るか。俺は行かない」