姫が王子で王子が姫で。
ミオンは髪の毛がそれほど長くないので、後ろ髪をちょっと高い位置で結んで、
加えて眼鏡をかけているので顔がそれなりに隠れている。
そんで背もあるから、男子にしか見えない。
そんなミオンはこちらを向き。
「え、もしかしてシオン!?うわぁすごい!綺麗!女の子だー!」
「おぉ!スゲェ!女子だ!っつーか美少女だ!」
「うっせェウスラハゲお前は黙ってろ!」
「でも口を開けばシオンだ!ダメだこりゃ!ぎゃはははははっ!」
笑い上戸のバカは放っておくことにする。
マナミはそのジュンの言葉にふと何かを思ったのか、あごに手を当てて、
「そうだ、シオンくんの口の悪さはどうにかしなきゃ。美少女が台無しだね!」
「台無しで結構だ。」
「男前な美少女なんてあたしは許さない!よしわかったクーデレでいこう!」
「なん……っ」
「そんでルール決めよう!そしたらシオンくんが途中で暴れ出さないから!止めるのはミオンしかいないわけだしー。
2人には別々に行動してもらうしー。ね!」