姫が王子で王子が姫で。




ミヨは「そうなんだ~」と納得した様子。

質問怖いよ~と思ったので。


「ミヨちゃんの髪の毛って綺麗だよね」


咄嗟に思ったことを口にしてみた。

黒髪のさらさらロングヘア。

するとミヨは。


「……そ、そうかな……ありがとう」


…………。

ほっぺたが赤くなった!

ハッ!しまった今わたし男の子だった!

今のセリフはダメだった!

わたしが男の子から言われたらすごい嬉しいもん!

“気がある”って思わせるセリフじゃんこれ!

どうしようどうしようと心の中で慌てるわたし。

でもミヨはそんなこととは知らず。


「なんだかそう言ってもらえると、頑張って綺麗にしてた甲斐があるな~なんて……すごくうれしい……」




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