姫が王子で王子が姫で。




いやでも最初は男の子の立場に立ってみるのも楽しいかなって思ってたんだ。

でもやっぱり女子が男子のフリするのって大変すぎにもほどがある!

だからやっぱりわたしは女の子で、背が高かろうがなんだろうが女の子で。

だから!

ミヨとお友達になりたいのです!

……なんて、


「ねぇ、ミオンくんはどっちがいいと思う?」


“くん”づけで呼ばれちゃってるわたしなんかにそれが叶うはずもなく。

トホホと内心で肩を落としつつ、ミヨの元へと向かう。

今わたしたちが居るのは可愛い雑貨店で、ガーリー系のものがたくさん置いてあるところ。

わたしの好みドストライクな雑貨がたくさんあって、でも今は我慢……!

あのネックレスがとてつもなく可愛いけど、が・ま・ん・!

ミヨがどちらにするか悩んでいたのは、これまた可愛い髪飾り。

……うん!


「どっちも可愛いと思うよ?」

「どっちかなのー!」




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