姫が王子で王子が姫で。




え、本心を言っただけなのに……!

ひとつはレースの飾りがついて、もうひとつは丸いボタンみたいな飾りのついたもの。

シンプルだけど、どっちも可愛い。

うーん……でもミヨみたいな感じの女の子なら~……。


「じゃあ、こっちかな」


と、わたしはレースの飾りのついた方を指さした。


「こっちが私っぽいかな?」

「うん。そっちの方が、ミヨちゃんっぽい」

「そう?わかった!じゃあ、こっち買うね!」


ミヨがそう言ったところでわたしの脳内はピンと何かを察知する。

こういう時って、男子が払うんじゃないの!?

え、どうなの!?

でもわたしがミヨの立場ならどうだろう!

たしかに男子が「買ってやるよ」的なこと言ってきたら遠慮しつつも嬉しいかもしれない!

よし!

今日は財布の中身も安心な感じだし、レッツチャレンジ!




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