姫が王子で王子が姫で。
わたし何自分で面倒なことをしでかしてしまっているんだろう!
どうしようどうしようどうしようどうしよう!
やっぱり人を騙すって言うのはダメなんだよ!
嘘をついたら嘘をつき続けなきゃいけなくなっちゃうんだよ!
だからどっかで自分が謝らなきゃダメなんだよ!
さすがにわたしもこれはキツイ!
やっぱりわたしは、背が高かろうが声が高くなかろうが性別がわかりにくかろうが……
――女の子なんです!
「――ごめんなさいっ!」
わたしは勢いよく、頭を下げた。