姫が王子で王子が姫で。




なんだこのメンドクセェ生き物は!

ジュンよりウゼェ!

更にウゼェ!

っつーことは最上級にウゼェ!

ンなメンドクセェ生き物と俺はあと数時間も一緒に居なきゃなんねェのか!

こりゃ死んだ方がマシだな。


「っていうか、さっきからシオンずーっと黙ってるけど、具合でも悪いんだ?」


お前が凄まじくUZEEEEE!!から喋る気もねェんだよ。

っつーことをめちゃくちゃ言ってやりたかったんだが、マナミの決めたルールが足かせになるわけで。

いやバレる恐れがなきゃ俺は今すぐにでもこのウゼェ生き物をブッ飛ばして家に帰るところなんだが、
どうせあとでマナミがこのシンとかいうヤツから全てを聞きだすだろうし。

そしたら俺はもうなんつーか、終わりなわけだ。

しょうがねェ。


「……別に」


吐き捨てるようにそれだけ言う。

するとヤツは。




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