姫が王子で王子が姫で。
「で、血液型はー……そうだな~……BかABかな!でもBっぽいな~」
的確に当ててきやがるぞコイツただモンじゃねェ!!
という表情が俺の顔に出ていたのか。
「お、ビンゴ?俺すげー!」
「…………」
「あ、ちなみに俺O型ね!誰とでも仲良くなれちゃうタイプ!」
そんな気はしてたけどな自分で仲良くなれるタイプとか言うなよバカとしか思えねェから。
「んでさ、気になってたんだけど、シオンってすんげーモテるっしょ?」
「…………」
「あ、モテるんだ!やっぱり?だよなー当たり前だよな~」
否定はしないが肯定もしたくない。
たしかに告白とか結構されるっつーか、自分で言うのもなんだが日常茶飯事な気がしないでもない。
だが肯定もしたくないのは、その中にたまに男が混じっているからだ。
そん時はマジで心の底から“鬱だ死のう”っつー感じだ。
本気じゃないことを切に祈りながら俺は逃げる。
……そう言やミオンも同じようなことで“鬱だ死のう”とか言ってたな。
「っていうか、そろそろ日も暮れてきたな~。出るか!」
やはり何もかもを勝手に決めて、椅子から立ち上がるシン。
俺はもう何も言わずに立ち上がった。
さっさと帰りてェんだよ俺は!