姫が王子で王子が姫で。
つまりはそういうこと
「ぎゃはははははははっ!え、何2人とも逃げてきたのか!?っつーかシオンお前サイコーだな!!ぎゃはははははhゲッホゴッホ」
「双子で似たようなシチュって……すごいーっ!あはははははははっ!」
普段通りの服装に着替えて、わたしとシオンはマナミの部屋に戻って来ていた。
わたしとシオンの話にめちゃくちゃ大爆笑してたジュンは、最終的にめちゃくちゃむせてしまっている。
結局ルールを守れなかったってことで、さっきマナミに写真を撮られてしまった。
だからかわからないけど、隣にあぐらをかいて座っているシオンはなんだか不機嫌そうな顔で、そんで顔色が悪い。
……でも顔色が悪いのは、写真のせいじゃないかも……。
「あーんもう!やっぱりあたしシオンくんの後をついていけばよかったー!
そんな“腐”のつく女子さんなあたしに嬉しい場面があったなんてー!」
「……お前マジで刺していい……?」
マナミの言葉にさっそくコンパスを手に取ったシオンを止めつつ、わたしは言う。