姫が王子で王子が姫で。




「それよりも、2人って双子だよね?すっごい美形だよねー!だからあんなに性別がわかりにくかったんだよー」

「そうかな~。でもシオンはそれが嫌だっていっつも暴れるんだけど……」

「……思春期なの?」

「まあ、中2だしね~」

「そっかそっか~。そういうお年頃だよね~。でも美形ってすっごい羨ましいんだよ?」

「お前等も中2だろうが何俺だけ年下扱いしてんだよフザケンナ。」

「だってシオンくんて、なんか可愛いんだも~ん」

「はあ!?ざっけんな俺に向かって可愛いだのなんだの言うんじゃねェ!!」

「外見じゃなくて性格だよ?ほら、なんか強がってるけど実はか弱いみたいな!子猫みたいな!」

「子猫だと……?」

「あわわ!ミヨちゃんその辺で……!ホントそういう単語はシオンには禁句だから!
コラコラシオンもコンパスを握らないの!」



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