姫が王子で王子が姫で。
言う必要もあまりなさそうだけど、わたしとシオンは双子。
それも似過ぎなほど似てる。
男女の双子が一卵性で生まれてくるのはあまりなくて、
どちらかになんらかの問題が起きるって言われているらしい。
それが、シオンに成長の遅れを及ぼしている原因かもと思ってたり。
「そ、そうかなー?でもいっつもわたしの方が男に見られるよ?」
「髪の長さじゃない?ミディアムよりちょっと長いくらいだし、そんくらいの長さなら男子でもいるし。
シオンくんの方がちょっこち短いくらいでー……で、背はどっちかっていうと、ミオンの方が高い!」
「は!?フザケンナ俺の方が高いだろ!」
途端にシオンが起き上がりこちらに身を乗り出してきた。
マナミはシオンを見つめ。
「んー、なんていうか、ほら。
中学って、男子はまだ背が伸びかけのところじゃん?女子の方が高いことが多かったりするんだよ」
「俺はもう中2だっつの。最近結構背も伸びてんだよナメんな」
片眉を歪めて不機嫌そうな顔になるシオン。
そのシオンの前の席で、ジュンが腕組する。